寒さ対策
2023年12月29日
今年も残りわずかとなりました。
らんや本店の令和6年、年始の営業は1月4日からとなります。
どうも、K.Kです。
皆様の胡蝶蘭の様子はいかがでしょうか。
グロワーズコンテストの見本苗はというと、
花芽が15㎝くらい伸びてきています。
温室に置いてあるのでここまで伸びていますが、一般的な家庭ではもう少し短い状態かもしれません。
胡蝶蘭は熱帯や亜熱帯に自生している蘭ですが、休眠期である冬、夜温が20度以下になると花芽を出します。
なので、エアコンを集中管理されている20度以下にならない部屋で栽培されていると葉や根ばかりが茂って、花芽が出ないということがあります。
とはいえ、熱帯の植物なので寒さが苦手。
最低気温が15度未満になると成長が止まり、5度くらいになってしまうと低温障害を起こしてしまいます。
とはいえ、温室を作ったり、部屋の暖房をつけっぱなしにするのはなかなかできませんよね。
ということで部屋の温度が5度くらいになってしまうという人向けの寒さ対策。
寒さ対策1
夜、寝室に移動する。
人から赤外線が出て、株が冷えすぎるのを防ぐことができます。
お金がかからない方法ではありますが、日中、日の当たる暖かい部屋に移動する必要があり、手間はかかります。
寒さ対策2
ペット用のパネルヒーターを使う。
電気代も安く、経済的ですが、乗せたものしか温まらないので個数が限られてしまいます。
部屋の温度が寒くても10度くらいですよという方も、夕方、早めにカーテンを閉める。株を夜間、窓際から離すということをすることでもっと状態よく冬を越せるようになりますのでぜひお試しください。
おまけ1
パフィオペディルム グロリアノーグルが咲きました。
胡蝶蘭は専らクローン増殖で増やされますが、パフィオは今までその技術が確立されていませんでした。
この個体は、パフィオのメリクロン増殖技術が確立され、最初にできた産業メリクロン増殖個体。
まだ、その技術も完ぺきではなく、増殖できる個体は限られ、増殖効率も悪く、コストが高くつき、なかなか元が取れないようです
おまけ2
カトレア エステラジュエル "カズムラ"
私が初めて購入したカトレアと同一個体。
私が購入したときはソフロレリオカトレア属でしたが、ソフロニティス属、南米のレリア属、カトレア属が統合されたのでこちらの属名もカトレア属になりました。
カトレアの中でも暑さ寒さに強く栽培しやすい種類。
株が大株になったので、株分けして店舗限定で少数ですが販売しましょうかね。
今年も閲覧ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。
よいお年をお迎えください。