植替え講習会、予約受け付けております。
2023年05月17日
どうも、K.Kです。
ついに今週末となりました、毎年恒例の植替え講習会。
日程は令和5年5月20日(土)・21日(日)の2日。
費用は1株目は無料。2株目から1株につき500円。最大で3株植え替えられます。
要予約ですので、お問い合わせの上、ご参加ください。
ということで、
今回はその予習編。
胡蝶蘭の植え込み材料に使われるバークと水苔の植替え準備と植替え方法。
まずはバーク。
バークは水はけがよく、根腐れしづらいのが特徴です。
買って、そのまま使えるのも長所の一つ。
プラ鉢や表面から水が染み出してこない塗鉢を使います。
こぼれないように鉢底ネットを入れ、予め、バークを少し入れておきます。
普通の培養土の様に簡単に植え込むことができます。
欠点は、水持ちが悪いこと。水やりの回数は水苔と比較して、多めにあげる必要があります。
また、鉢が倒れるとこぼれてしまうのも欠点の一つ。
次に水苔。
水苔は購入してすぐには使うことはできません。
乾燥、圧縮した状態で販売しているので、水で戻す必要があります。
戻し方にもコツがあります。
必要なものはポリ袋とシャワー。
ポリ袋に水苔のブロックをほぐさずに入れます。
ブロック全体にシャワーで水をかけます。
ブロックのままほぐしてしまうと、水苔の繊維がボロボロになってしまいます。
袋の底に2cm位水たまりができる状態になるまでかけます。
袋の口を縛り、一晩放置。
ふっくらと戻りました。この状態になると、繊維も勝手にほぐれています。
水分を均等にするために、軽く混ぜ、完成です。
植替えは新聞紙の上で行うと後片付けが楽です。
というのも、洋ランの植替えには水苔やバーク等、基本、植物由来の植え込み材を使うので、そのまま新聞紙で包み、燃えるゴミで捨てることができます。
ミックスコンポスト等、植物由来ではない植え込み材もございますので、そちらは燃えるゴミでは捨てることができませんので要注意を。
今回植え替える株ですが、傷んだ根もなく、水苔もきれいなので、根鉢を崩さずに新しい水苔を巻いていきます。
鉢は素焼き鉢で、株の状態がとても良いので二回り大きな鉢に植え替えていきます。
鉢よりも1周り大きくなるように水苔を根に巻き付けていきます。
巻き付けたら、鉢に押し込みます。
表面の毛羽立った水苔を鉢と水苔の間に詰めて整えれば完成です。
植替えで出たごみは新聞紙に包んでポイ。
後片付けも簡単!!
植替え後は10日から2週間水やりをしません。
しっかりと乾かすことで根の張りを促進させます。
その後は乾いたらしっかりとあげてください。
おまけ1
稲穂のような粒粒の塊。
さてこれは何でしょう?
正解は南国の街路樹で有名なフェニックスヤシの雄花でした。
売店のフェニックスヤシもこの時期に次々と蕾を着けますが、そのままにしておくと花粉がバラバラと落ち、掃除が大変なことに…。
売店では、咲く前にジョキンと切ってしまいます。
おまけ2
以前、売店で販売していると記載した、デンドロビウム アフィラムの季節外れの花が咲いていました。
桜色で優しい色。
胡蝶蘭同様の環境で栽培できます。
耐寒性が強く、5度の低温にも耐えます。
霜には弱いので要注意。
おまけ3
温室の片隅シリーズ
カトレア シンコラナ セルレア
C.sincorana coerulea
ミニカトレアの原種の一つ。
以前、紹介したカトレア ラブノットの片親。
小さな株にかわいい花が咲きます。
非売品ですが。