胡蝶蘭の葉が枯れてしまった時はどうする?!
2022年08月18日
胡蝶蘭の葉が枯れてしまった場合はいろいろな原因が考えられます。葉の状態やお手入れ方法を知ることで、二度咲きや何年も元気でいてくれる胡蝶蘭の成長にも繋がります。今回は、葉枯れの症状から考えられる原因と対処法についてご紹介します。
下から葉から黄色なっていく・・・「これは寿命?!」
胡蝶蘭の葉は元々青々としていますが、だんだんと黄色く変色してきた場合は、葉の「寿命」が考えられます。
原因
下の葉から黄色に変色するように葉枯れがおこる場合は、葉の寿命であることが考えられます。また寿命で葉枯れを起こしている場合にチェックポイントとして見て頂きたいのは、黄変と同時に葉が薄くなり乾いてシワシワなります。
対処法
寿命で黄色に葉枯れした葉は、完全にシワシワになるまで待ち、枯れたら指先で取りのぞくかハサミで根本からカットしてください。寿命によって葉枯れし自然に落ちた後や取り除いた後は、新しい葉が生えてくるためご安心ください。また、胡蝶蘭の葉の数は、小さな株で3~4枚、大株で5~6枚あれば問題ありません。
ヨレヨレなる「葉枯れ」
原因
胡蝶蘭全体の葉が元気がなくしなしな、ヨレヨレになってしまっている場合は、「根腐れ」をしていることが考えられます。原因は、水の与えすぎや湿気の多い場所に置いていることで、根や株の部分の通気が悪くなっているためです。株を軽く持ち上げてみると、根が茶色く変色し、腐り始めていることがあります。
対処法
根腐れを起こしている場合は、腐っている胡蝶蘭の根を取り除き、植え替えをしましょう。
腐ってしまった根だけを消毒した園芸バサミで丁寧に取り除き、健康な根だけを残して新しい鉢に植え変えます。鉢は、通気性の良い素焼きの鉢が良いでしょう。
植え替え後7日間程は、水を与えないでください。切った根の断面から感染症を起こす可能性があるためです。8日目以降は水苔全体が湿る程度に、7~10日に一度のペースの水やりで十分です。
葉を弱らせる「害虫」
カイガラムシ
黒い点々がついていたり、葉に殻を持った虫がついていた場合、カイガラムシの可能性があります。株に付着していたり、外に置いておいくとついたりと原因は様々です。
◆ 対処法
ほとんどの場合幼虫には薬剤散布で対処できますが、成虫になると効果がありません。成虫は、葉を傷めないように注意しながら一つ一つ根気よく取り除く必要があります。カイガラムシはすぐに全体に広がる厄介者なので、早めの対処が大切です。
ハダニ
葉に白班が出た場合、ハダニがついている可能性があります。葉がねじれ、丸まるなどの症状も出ます。ハダニは葉の養分を吸収して株を弱らせるため、胡蝶蘭が株から枯れてしまう危険性もあります。葉の裏側にびっしりとついていることが多いので定期的にチェックしてあげましょう。
◆ 対処法
殺ダニ剤の薬剤散布が効果的です。また、ハダニは乾燥を好みますので、こまめに葉水をすることで葉のチェックを兼ねながらハダニ予防をすると良いでしょう。
注意!!
薬剤散布では、小さいお子さんやペットがいるご家庭では薬剤がかからないように注して使用しましょう。
胡蝶蘭の葉の状態は、胡蝶蘭の健康を教えてくれています。葉枯れをしてきた場合には、どこかに原因があるのかをチェックし、葉枯れの症状をよく見て、きちんと対処をしてあげましょう。